材木屋との関係性

現在木材を仕入れている材木屋は
どんな材木屋なのか?

現在付き合いのある材木屋さんは、大工とも対等に話ができる、材木のプロです。人間と同じ、個性がある木に対して動きや割れ、反りといった習性を完全に把握している店だからこそ、安心して相談ができます。

木の性質を把握することも重要ながら、次に木を扱うのは大工です。木をどの部分に使うのか、どういった形状で使うのかといった部分がわかっていない材木屋では、話になりません。その点、仕入先の材木屋は、仕事の進め方に関しても完全に把握してくれています。揺るぎない信頼関係のある材木屋です。


材木屋との具体的な連係の内容

ハウスメーカーのように、家を量産しようとした場合には、どうしても木を見極めるために時間や手間をかけることが難しくなります。木の個性のひとつとも言える割れや反りは、時間を割いて説明しなければ、クレームになってしまいます。

しかし、コストや時間の関係から、ハウスメーカーが時間を確保することはできません。そのため、小さく木材を切り分け、接着剤などで組み合わせた人工的な木材(集成材)の利用比率が増えています。

説明の時間を省いたとしても、反りや動きといった木本来の習性を封じているため、クレームに繋がる率は大いに下がります。
しかし、集成材をはじめとする新建材の家は、完成時がピークです。一方、材木屋から仕入れ、大工が建てる家は、年月が経てば経つほどに味が出ると私たちは考えています。

その味を出すためには、大工の技術、木の知識はもちろんのこと、木の選択に対して、相談しあえる材木屋との関係をつくっておくことが重要です。木の知識や性質だけでなく、実際の作業に適しているかどうかを踏まえ、相談しながら、利用する材木を選びます。